スポンサーリンク

茶道のお茶会の作法とは?お呼ばれ編

「今日飲みに行かない?」と会社の同僚に誘われて、

「明日は茶会で早いんで・・」と断ることはそうそうないと思いますが、

茶道の世界ではわりと普通の会話であったりします。

 

茶道を習っていないから関係ないわ、

と思っていらっしゃるかもしれませんが、

いつ、なんどきお茶会のお誘いを受けるか、人生はわからないものです。

 

かくいう私も茶道を始めてすぐ、思いもかけず

お茶会に行く羽目になった経験があり、

作法を知らず冷や汗をかいたものです。

 

急なお茶会には、これだけ知っていればなんとかなる

というお作法をご紹介します。

 

挨拶状をだしてみよう

8e8672471a4094f7c89615847328c1f2

もしご亭主からお茶会のお誘いのお手紙をもらったら、

すぐにお返事を書きましょう。

 

どんな文章でも、心がこもっていれば

手紙をもらったほうも嬉しくなります。

 

お招きを受けて楽しみにしていること、

経験がなくて迷惑をかけてしまうかもしれないこと、

忙しい時間を縫ってご亭主が茶会の準備をしていることについて、

感謝の気持ちを述べればOKです。

 

長い文章でなくとも、

気持ちのこもったお手紙であれば喜ばれると思います。

 

 

どんな格好でお茶会に行くか

お茶会に誘われて、まず思いつくことは

「どんな格好で言ったらいいんだろう・・」だと思います。

私も始めてお茶会に参加した時は、

着物を買わなくてはいけないのかと内心ひやひやでしたが、

もちろん洋服でも大丈夫なお茶会でした。

 

絶対に着物でなくてはならないというお席には、

あまり経験のない人をお誘いしないと思いますので、

経験がないのにお誘いを受けた時点で、

おそらく洋服OKではないでしょうか。

 

とはいっても、私のように、茶道未経験の友人を

いきなりお茶事に連れて行くような人もいるので要注意です。

 

レストランにもドレスコードのあるお店があるように、

お茶席にもその席にふさわしい装いがありますので、

事前に必ず確認しましょう。

お茶会に適した装い

1・着物

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2・膝丈orロングワンピース

着物 茶道 夏 ワンピース 茶会 スカート 洋服

3.カットソーorブラウス&膝丈orロングスカート

着物 茶道 茶会 スカート 洋服

 

避けたほうがいい装い

1・ミニスカート・短パン

スカート

2・ジーンズ

ジーンズ

 

3・肌を露出する服装

着物 茶道 夏 服装 茶会 スカート 洋服

4.横に広がる服装

スカート

 

着物は文句なしの装いですね。お茶室に着物は素敵過ぎます。

男性ならは是非袴姿でいっていただきたいところです。

男性の袴姿は年齢関係なく本当に格好いいです!

 

やはり女性も男性も日本人には

着物が一番似合うようになているのだと思います。

 

膝丈ワンピースとスカートは、自分が着ていて楽だし、

はたから見ていても安心できる服装ですね。

 

ミニスカートと肌を露出する服装は想像できると思いますが、

扇情的すぎますし、ご亭主が男性だと、気になって

お点前どころじゃなくなる危険性があります。

 

ジーンズはカジュアルすぎるということもありますが、

パンツスタイルも同様ですが、正座をすると

足を圧迫するのですぐにしびれてしまいます。

 

横に広がる服装というのは、

たとえばペチコートを何枚も重ねたようなスカートです。

 

お茶席では、隣の人との距離が非常に近いので、

自分ひとりでスペースを取ってしまう服装はいけません。

 

お茶会の趣向など様々かと思いますので、

着物であったとして必ずどのような装いで行けばいいか

確認してから参加しましょう。

持ち物は

A1001_I1

お茶会の持ち物は流儀によって異なるかもしれません。

帛紗、懐紙、古帛紗、菓子切、白い靴下(洋服の時)、

白いハンカチ(タオル)、風呂敷です。

 

濃茶をいただけるようなお席であれば、

お茶碗の飲み口をふく、茶巾(紙小茶巾)が必要ですが、

ご亭主側でご用意いただけることが多いです。

 

もし簡単な点心などをいただけるようなお茶会であれば、

ポケットティッシュ、念のためごみを入れるビニール袋

(あまりがさがさ音がしないほうがいいです)を用意していきましょう。

必要がないかなと思った物でも、用意はしていったほうが安心です。

 

流儀によって持ち物が変わるかもしれませんし、

また、わざわざ購入しなくてもいいように配慮して

貸してくださるかもしれませんので、

事前に持ち物の確認をしてみましょう。

 

 

会費はどうすればいい?

茶道 茶会 費用 会費 

「お茶会」と一言で言っても、色々なタイプのお茶会があります。

はじめに茶券を購入するチケット制が多いのは大寄せの茶会です。

 

広間に30人から50人ほどのお客様を入れて、

一気にお茶を差し上げる方法で、短時間に大人数に

お茶を差し上げたい時にむいています。

 

チケット制で、4~5席の濃茶、薄茶、立礼席、

点心席などを回れて、1席づつチケットを消費して行きます。

個人ではなく、大きな組織が主催となって運営します。

 

少人数で、あらかじめ決まったお客様を

お呼びするお茶会は、個人や小さな組織で、

初めからご亭主も正客も連客も決まっています。

 

お互い知り合い同士のことが多く、

少人数でほっとした会が楽しめます。

 

この場合は、会費として「水屋料」をお持ちするかと思いますので、

どのようにしたらよいか、あらかじめ確認しておきましょう。

 

遅刻は厳禁

当日は、遅刻は厳禁です。

お客様がお席に入る時間を見計らって、

ご亭主は炭を熾しお客様を待ちます。

 

お時間に遅れることは、ご亭主のおもてなしを

台無しにしてしまうことになってしまいますが、

反対に、早く行き過ぎるのも厳禁です。

 

お客様が来る時刻に合わせてお水屋では

あわただしく準備をしています。

 

早く行き過ぎて、ご亭主の段取りを狂わせて

急かすことになってもいけませんので、

15分~20分くらい前に待合に入れるようにすればOKですが、

こちらも事前に確認が必要です。

 

 

待合

待合にはいったら、簡単にご挨拶をして、

まずは手荷物をまとめます。

 

必要なものを出したら、

バッグ類はなるべくコンパクトにまとめて

風呂敷に包んで荷物置き場においておきます。

 

扇子を置いて正客と連客の皆様に挨拶をしましょう。

知人の社中のかたの茶会に、

たまたま自分がお呼ばれしてしまったときなど、

皆さん知らない方ばかりだと大変緊張しますね。

 

まずは、正客、連客の皆様にご挨拶をして、

お茶会が楽しくすごせるよう気配りをしたいところです。

 

その後、汲み出しと呼ばれるお湯が出されますが、

飲み終わったら、お一人ずつ待合の掛け物を拝見し、

いよいよお席に入ります。

 

 

正客のお仕事

正客は、その席のお客様たちの代表者であり、

ご亭主との会話が許される別格なお客様です。

 

正客は、その日のご亭主の趣向を読み取り、

ご亭主がこの日のために用意したお道具の中でも、

これは絶対聞いてほしい、と思っているお道具に

着目できる眼力が必要となります。

 

知識と経験、そして正客として

他のお客様への気配りも要求される、ハードルの高い立場です。

 

その代わりといってはなんですが、正客は特別扱いです。

お茶碗も一番いいお茶碗でお茶がいただけるし、

ご亭主のお点前も一番良いい席から見られるし、

濃茶も一番最初に口をつけられ、お道具を拝見するのも一番最初です。

 

ただ、非常に気を使う大変なお役目です。

お正客が連客の皆様のためにご亭主と会話されているのに、

連客の皆様が我関せずで無反応ではお正客はやりがい半減です。

 

お正客の言葉にうなずいたり、笑ったり、感心したりと、

正客をフォローして差し上げたいところです。

 

大寄せの茶会では、あらかじめ正客は決まっていないので、

当日その場でお正客がきまります。

たいてい、先生クラスのかたがされることが多いのですが、

 

以前、大寄せの茶会であまり経験のない男性が

すすめられてお正客になってしまったことがあります。

 

自分に経験がないことを詫び、一生懸命ご亭主と

お話されていた姿がとても清々しく頼もしくみえました。

 

不慣れながらも誠意を持って取り組む姿に、

経験だけがお茶ではないと思った出来事でした。

 

次客

次客は正客の次、二番目に座るお客様です。

次客は、正客の横にいる都合上、

気を利かせて正客のフォローにまわったり、

続き薄茶のように、正客より先にお茶をいただく流れもあるので、

どんなお点前でも対応できる知識の豊富なかたがふさわしいと思います。

 

慣れないうちは、お茶会では正客とともに

次客もさけたほうが安心してお茶がいただけます。

 

 

末客

 

末客、お詰めと呼ばれる最後のお客様は、

円滑に茶会が進むよう縁の下の力持ち的役割をするお仕事があります。

 

正客とともに拝見のお道具をお返ししたり、

お茶事であれば、茶道口に空いた鉢や飯器を返したりします。

 

お詰めは、いつ何をどうやってどこに返すのかを

把握していなければいけません。

 

ある程度の知識と経験が要求される立場なので、

なれないうちはお詰めもお断りしたほうが無難です。

 

 

拝見をしてみよう

せっかくお茶会に参加したのであれば、

お道具をくまなく拝見したいですね。

 

めったに拝見できないお道具や珍しいお道具も

出ていることがあるので楽しくなります。

 

また高価なお道具でないとしても、

ご亭主が考えた趣向を読み取るのも楽しいです。

 

人数の少ないお茶会であれば、お茶の後、

拝見のお道具が回ってくるのでゆっくり拝見しましょう。

 

気をつけることは、茶入の底の部分の土肌が

見えているところに触らない、

棗であれば、高くかかげて底を覗き込まない、

仕覆の布地を触らないなどでしょうか。

 

大寄せの拝見は、一通りそのお席が終わった後、

並べてあるお道具を拝見することができます。

 

その際、ご亭主側からどうぞお手にとってご覧ください

と促してくれると思いますが、触れる前には

手にとって見てもいいか聞いたほうが無難です。

 

 

お礼状

お茶会が終わったら、すぐにご亭主にお礼のお手紙を出しましょう。

大寄せの茶会では特にお礼状は必要ありませんが、

一緒にいってくださった方や、お茶会をすすめてくれた方に

お礼のお手紙をだすと、もらったほうもとてもうれしくなります。

 

お招きを受けて参加したお茶会であれば、

ご亭主や人数が少なければ連客の皆様に出されてもいいですね。

 

お茶会の感想、どこがよかったか、何を感じたか、

ご亭主に対する感謝やねぎらいの言葉などを織り込んで、

心のこもったお手紙を出しましょう。

 

 

楽しい1日はあっという間に過ぎてしまいます。

会社の勤務時間はあんなに長く感じるのに、

お茶会やお茶事は、1日がかりでもあっというまに

終ってしまうのは不思議ですね。

 

思い返せば作法を知らず、恥ずかしい思いもしましたが、

その都度諸先輩方に教えられ助けていただきました。

 

お茶会やお茶事はひとつひとつが色々な思い出が詰まっています。

全国各地で様々なお茶会が催されていますので、

参加したことがないかたは是非、お茶会に行ってみませんか!


家・土地を最高価格で売却する裏ワザ


家・土地を売った人の実に80%以上の人が

『比較』せずに不動産を売っています。

※家・土地の査定は
複数の業者間で『比較』することで、
査定額に1000万円以上もの差が出ます。

なぜこんなことが
起こってしまうかというと、

・親の急死でとにかく処分したかった
・親の遺産で不動産売却の知識がなかった
・どうやって売るか?知らなかった
・個人で売買の交渉をする自信がない

など、不動産売却の知識がないために
安く買い叩かれているのが現状です。

そんな時は、
『無料の不動産一括見積もり』オススメです。

ネットで申し込むだけで、

・かんたん入力で家・土地の値段がわかる
・自分で見積もりを取る必要がない
・信頼できる業者しかいないから安心
・査定経験がない女性や年配の方にも親切
・『比較』するから高額査定が期待できる

また下取り相場が見れるので、

『買い叩かれる心配がない』ですし、
価格交渉の引き合いに出す材料になります。

⇒1000万円の差が出る無料見積もりを試してみる




【関連する人気記事】

茶会
和比×茶美~茶道をもっと身近に~

コメント