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茶花に使う椿の種類と時期を紹介します

茶花
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茶室において、茶花は季節をあらわす

もっとも重要な意味を持っています。

茶花は入れる人によって、

その心と花の命があらわれるといわれます。

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利休は「花は野にあるように」と言ったそうですが、

お茶室の茶花は咲き誇ったものよりも、

今にも咲きそうなつぼみが好まれます。

飾り立てて整えた花とは違う、

清廉で自然の姿をあらわすような茶花。

限りある命である花はまた、

一期一会の心も映しています。

 

その茶花のなかでも椿は茶花として

十一月の炉開きから、

翌年の炉塞ぎまでの晩春まで生けられる、

最も代表的な花なのです。

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椿は茶花としての格が高い

 

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実は椿は一種類の花だけで

生けることができる花としての「一種」、

花入れの口元近く低く入れる花としての「根締め」、

という高い格のついた花です。

種類の多い椿ですが、

一種としても根締めとしても重宝される花なのです。

 

他にも一種で生けることのできる花には

菖蒲、牡丹などがあります。

花に品格があって一種で

お茶席に季節感を写すことができることが、

格の高い花といえるでしょう。

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椿あれこれ~椿の種類と時期~

椿はツバキ科の常緑木で、

北海道を除く各地に自生していた野生種が、

北前船や参勤交代などで江戸から京都、

大阪、肥後まで伝わって行き、

天皇家や公家、武家や寺社で

品種改良されてきたのです。

現在では改良された品種を含めると

四千種類を越す椿があるといわれています。

 

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炉開きが行われると、

茶席の花は椿が主流になります。

秋の早い時期に咲き始めるのが

その名も「炉開き」です。

茶の花に似た小輪の種類です。

 

十一月の口切りの頃には

つぼみが玉のように丸い「白玉(しらたま)」、

とがったつぼみで木枯らしの吹く頃に咲く

「初嵐(はつあらし)」などの椿が咲きます。

 

新年の最初の茶席

初釜では結び柳に桃色のつぼみをつけた、

「曙椿(あけぼのつばき)」を生けます。

立春を過ぎてもまだ寒い日々、

暖かい春を待ちわびる心が椿に託されます。

 

「白侘助(しろわびすけ)」はつぼみではなく、

花が開いたものが使われます。

猪口(ちょく)咲きの小輪の花で、

江戸時代より多くの茶人に好まれました。

 

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万葉集にも詠まれた椿の代表的なものに

「藪椿(やぶつばき)」があります。

ラッパ咲きの中輪種で、紅白があります。

春に街中でもよく見かける椿で馴染み深い種類です。

 

椿の名前一つとっても、

詩的な響きがあって素敵ですね!

お稽古でいくつかの椿を見せて頂きましたが、

色も形もたくさんあって

それぞれに存在感のあるその姿と

名前を覚えるが楽しかったのを思い出します。

 

 

春の茶花・椿

 

椿を茶席で飾るには、

実は葉も大切なのです。

つぼみと葉の調和があってこそ、

美しくつぼみが映えるので、

必要なだけの自然な枝を選びます

葉の大きさや向きにも気を配り、

花入れとのバランスも考えて生けます。

また、春をよくあらわす黄色の満作などと一緒に飾ったりして、

添える花によって季節のうつろいの雰囲気を変えるのです。

 

他にも春の椿の代表的なものとしては

「六歌仙椿(ろっかせんつばき)」。

赤と白の絞りの模様があざやかです。

「乙女椿(おとめつばき)」は

つぼみではなくピンクの花びらが美しく咲くものを飾ります。

春の華やかな喜びが茶室に行き渡るようです。

 

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また、若葉の枝や、

初夏の花のつぼみがついた枝と

一緒に椿を生けると、

名残惜しい春の終わりを感じさせます。

花の生け方一つで

季節のうつろいを感じさせるのが茶花の特徴です。

「野に咲くように」生けるには

日頃から自然の中にある花を

知っている必要がありますね。

お茶をはじめてから雑草とよばれる草花でさえ、

「野に咲く花はこういうものか」と見方が変わりました。

花の名前の意味に思いを馳せ、

また茶道の奥深さに魅入られています。

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千鳥

千鳥

幼かった長女を背負ってお稽古をしていただいたのが10数年前。長男が初めて歩いたのはお稽古中のお茶室でした。素晴らしい先生にめぐりあい、休み休みながらも茶道を続けています。

当時は気付き得なかったことが、違う姿をして眼前に現れてくる喜びを感じています。

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