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利休が伝えたかった侘び寂びの精神とは?

茶道 精神
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はじめ

茶道 免状 趣味 資格 詫び寂び

「侘び寂び」といわれて、

皆さんの思い描くイメージはどんなものですか?

 

飾り気のない茶室、禅寺の石庭、苔むした露地・・という所でしょうか。

言葉で表すと「煌びやかではない。自然に近い姿。シンプル。」

といったフレーズが並ぶと思いますが、

明確に表現するのは非常に難しいですね。

 

利休も「侘茶の定義は・・」といった発言を遺してはいません。

様々な人が遺された利休の発言から、

利休が目指した侘び茶の姿を推測しています。

 

そしてこの作業は、今も続いているといえるでしょう。

改めて、利休が伝えたかった侘び・寂びとは

何だったのか・・考えてみましょう。

 

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侘び寂びとは何か

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「侘び」という言葉の意味を、表千家のホームページで調べると

次のように表されています。

 

「茶の湯の一つの美意識。清楚で質素な生活を宗とし、

物の不足のなかに心の充足と美を求める思想。」

 

「物の不足」、つまり、過剰なものをそぎ落とした状態の中に、

美しさを見出す心が「侘び」といえるでしょう。

 

一方の「寂び」は、経年変化によって

新しい美がそこに備わった状態のことです。

 

簡単に言うと、「侘び」は不完全な美 

「寂び」は枯れた美と言うところでしょう。

 

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利休の侘び茶

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利休の求めた侘び茶は、形式よりも、精神性を重んじたものでした。

侘び茶という概念を生み出したのは、村田珠光と言われています。

 

中国から渡来した唐物などの立派な道具がなくても

身近で作られた和物を取り上げるということ、

そして、慢心や執着せずに修行するべきと言った考え方を

「心の文」と言われる手紙に書き残しています。

 

その「侘び」の考え方を、より本質的、

精神的なものに押し上げたのが千利休です。

 

利休が見出した「侘び」の美の代表作といえば

茶室「待庵」や黒の楽茶碗などですが、

それらは、中国からの渡来品を重視した足利義政や、

豪華で大胆なものを好んだ信長、秀吉とは異なる

新たな美意識の提案と言えるでしょう。

 

秀吉が愛した豪壮さは、

誰が見ても感嘆の声を上げるような類のものでしたが、

利休の提唱した「侘び」の美は、誰もがキレイと感じるものではありません。

 

「侘び」を美しいと感じるには、美を認識するための知識、

そこからイメージを膨らませられるだけの想像力、

さらにそのイメージを再構築する力といった

文化的な感度が成熟していなければならないのです。

利休の侘びと秀吉

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利休も秀吉とともに、北野大茶会といった、

華やかな大規模イベントをプロデュースし、

黄金の茶道具といった豪奢な道具作りにも協力しています。

 

その裏で、利休は侘び茶への傾倒を強めていきます。

それは、経済力に物言わせた秀吉の美へのアンチテーゼだったのかもしれません。

 

秀吉の留まる所のない権勢への欲を留める為にも、

その対極として「侘び」の概念を研ぎ澄ませて

提唱していったのではないでしょうか。

 

「目」ではなく「心」で見る美しさが

利休の伝えたかった「侘び」であり、

秀吉に対して「これが美しく見えないのは心の充足が足りないからだ」

と無言で圧力をかけていた可能性もあります。

 

その結果として、秀吉と利休の対立は

深まってしまったのかもしれません。

 

現代に求められる「侘び」「寂び」

茶道 点前

最後に、現代における「侘び」「寂び」を考えてみましょう。

30年ほど前の「バブル経済」の頃の日本は、

お金で「煌びやかなもの」「豪華なもの」を求め、

それが一つの流行になりました。

 

バブルは弾けましたが、お金で何でも手に入るという風潮が

大きく変わったわけではありません。

 

バブルの虚しさを繰り返さないためにも、

余分なものをそぎ落とし残ったもの一つ一つを大切にする「侘び」、

古いものを大切にして新しい価値を見出す「寂び」の精神を

見直す時が来ている気がしています。

 

利休が伝えたかった「心でみる美しさ」が、

今こそ求められているのです。

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ライター紹介 ライター一覧

蒲生 はな

蒲生 はな

骨董マニアの父の影響で茶道を習い始めて10年以上お稽古を続けています。
しっかり父の趣味は受け継いで、お道具を鑑賞するのが大好き。

貴重な茶の湯の道具を追いかけて、日本全国の美術館・博物館に出かけています。

バラバラとした知識を系統立てようと、通信制の芸術大学で「和の伝統文化」を学んでいます。

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