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茶花を生けるときの花入れの選び方

以前、茶道を引退されるかたから、花入をいただいたことが
あります。
渋い色の竹の一重切花入と、籠の花入です。

どちらも大変気に入っているのですが、雰囲気がまったく違う
ので、使う時にどのような茶花を使ったらいいか迷います。

茶花を入れる時の花入れの選び方に、
なにかルールはあるのか調べてみました。

意外にたくさんある花入の種類

日本へ仏教が伝来すると、それに伴い仏様にお花を供える「供花
の習慣も入ってきます。
その花を供えるための花瓶が花入れの始まりと言われています。

 

鎌倉時代には唐物が流行し、唐銅の花入が使われていました。

その後、室町時代には書院飾りが行われるようになると青磁の花入
も飾られるようになり、安土桃山時代には侘び茶の流行もあって、
せともの、竹、籠の花入が飾られるようになります。

そのため、花入の種類も唐銅、青磁、せともの、竹、籠などがあり、
それぞれに形が違う花入が存在するのでその数は
数え切れないほどたくさんあります。

花入れにも格がある

花入にも「」「」「」があります。
真の花入は、供花としてつかわれていた唐銅(古銅)の花入、
青磁、染付、祥瑞、赤絵、交趾があり、畳床には真塗の矢筈板
を使います。

行の花入は、釉薬のかかった、瀬戸、丹波、膳所、高取など、
草の花入は釉薬のかかっていないもので、畳床には真塗、溜塗、
掻合、春慶などの塗り物の蛤端の薄板を用います。

草の花入は、備前、伊賀、信楽の釉薬のかかっていないもの、
竹、籠の花入などがこれに当たります。畳床には木地の蛤端の
薄板を使いますが、籠花入には薄板は用いません。

花入れの選び方

どうしても使いた花入がある時は、花入にあわせて花を選びます。

高さがある花入なら、ある程度高さのある花や枝ものを。
花入の口が小さければ、茎の細いものや枝もの、葉が横に広がって
いない花を選ぶなど、花入の特徴とあった花を選びます。

反対にいい花が見つかった場合は、花の特徴に合わせて花入を
選びます。

背の低い花ならば釣花入や背の低い花入を、背の高い花ならば
高さのある花入れを選び、秋の野の花のようにたくさん入れたい
場合は、籠を使い秋の野の花らしく入れてあげるか、口の広い
花入を使います。

茶室やお点前によっても変わる花入

花入はまた、茶室のしつらえやお点前によってもかわります。

侘びた小間の茶室には草の花入が似合いますが、大寄せの茶会
など華やかさを演出する時は、趣向にもよりますが、花の本数も
多いため大振りの花入を使います。

 

台子などの格式のある点前には真の花入がふさわしいとされて
いますが、例外もあり、条件によって変わってくるので、
その時々の茶室の雰囲気、テーマによって選ぶようにします。

茶花の注意事項とは

・花の本数は奇数が基本。
枝ものを入れるときは花1+枝1でもOK。
(掛軸が花の絵の場合、それを1種とみたてて偶数を
花入に入れるのもよい)
・花は開いた見ごろよりも、蕾や咲きかけ用いる。
・八重咲きの花、大輪の花、香りの強いユリなどは、蕾か
開花前のものを入れるようにする。
・茶席ではお香を焚くため、お香のかおりをを妨げるような
強い香りの花は避ける。
・トゲの多い花は、トゲを取り払って入れる。
・花は掛軸や銘、道具の絵柄とダブらないようにする。
・床を正面から見たときに、花が掛軸にかからないように注意。
・香りの強い花は避ける。

まとめ

茶花と花入はそれぞれに特徴があり、その特徴を踏まえて
茶室の雰囲気、趣向に合うように調和を考えて用いるという
ことがわかりました。

基本的なルールはありますが、第一にお客様にどう季節の
お花を楽しんでもらえるか、また1日だけの命の茶花に感謝の
気持ちをこめて、茶花にふさわしい花入を選んであげたいと思います。

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