料亭での懐石料理など、改まった席での会食の経験はありますか?
日本人ならば、今後も機会がありそうですね。
といっても、料亭での懐石料理となるとマナーが難しそうで敷居が高く気後れしてしまいます。
今後、料亭での会食の予定がある人もない人も、
懐石料理のマナーと服装のポイントを押さえておけばいざというときに安心ですね。
日本人ならば覚えておきたい、懐石料理のマナーと服装を解説します。
懐石料理のマナー
懐石料理のマナーは周囲に迷惑をかけず、気持ち良く食事ができることが基本です。
正しいマナーを理解することは懐石料理ではなくても通じるところがあるのではないでしょうか。
懐石料理の献立は一汁三菜(吸い物、刺身、焼き物、煮物)が基本となっています。
そして、お通し、揚げ物、蒸し物、酢の物などが供され、最後にご飯、味噌汁、香の物、水菓子というのが一般的な流れです。
旬の食材で素材の味を生かした季節感のある料理を楽しみます。
こんなに品数が多いと、もう何から手を付けていいのかわからなくなってしましますね。
基本的には、薄味で淡白な物から食べて行きます。
一品食べ終えたら次の一品へというように一品づつ食べ進めます。
食べ終えた器は元の位置に戻すのがマナーです。
また、懐石料理をいただく場合には懐紙を持参すると良いでしょう。
口元を拭ったり、種や骨を出すときに口元を隠したり、様々な用途で使えるので便利です。
懐石料理の服装
料亭に行くからといって特に決まった服装はありません。
でも、あまりに浮いてしまう悪目立ちする服装は避けたいですよね。
ではどのような服装で行くのが良いのでしょうか?
TPOにあった服装というと、抽象的で難しいですが、
例えば料亭に行くのにTシャツやジーンズにスニーカーといった服装では似合いませんよね。
和食の場合はいかに周囲に馴染めるかがポイントです。
派手な色や奇抜なデザインは避けた方が無難です。
品のいいワンピースやスーツなどが料亭には合うのではないでしょうか。
いつもより控えめなくらいを意識して服装を選ぶといいでしょう。
また、肌の露出が多かったり、体のラインが強調されるような服装も避けた方がいいですね。
着物でももちろん大丈夫です。
着物を着て料亭で懐石料理をいただくなんて素敵ですね。
でも着物の場合は着なれていないと立居振舞が不安です。
せっかくの着物が台無しにならないよう、立ち居振る舞いには十分気をつけましょう。
気を付けたいのは、お座敷では素足は失礼とされています。
夏場は素足にサンダルという服装が多くなりがちですが、できるだけ避けてください。
どうしても素足にサンダルのまま料亭に行く場合にはストッキングや靴下を持参しましょう。
あと、服装ではないですが濃い色の口紅や香りの強い香水、
大きなアクセサリー等も避けた方がいいでしょう。
濃い色の口紅は器に付いたときに目立ってしまい、
あまり見た目にいいものではありませんし、
繊細な懐石料理には香りの強い香水がお料理の邪魔になるかもしれません。
大きなアクセサリーも料亭の高価な器に傷をつけてしまうかもしれません。
周囲に迷惑をかけず、自分も料理を楽しめる服装を心がけるといいですね。
まとめ
懐石料理のマナーと服装について解説してみましたが、
基本的には周りも自分も楽しめることがマナーですね。
あまり堅苦しく考えすぎると、せっかくのおいしい懐石料理を楽しめなくなってしまします。
基本的なマナーのポイントを押さえれば、
あとは自由に会食を楽しんでいいのではないでしょうか。
会食を共にする相手とのコミュニケーションが大事です。
お互いに思いやり、その場を楽しく過ごせればいいのだと思います。
日本人として、この素晴らしい和食の文化を存分に楽しみたいものですね。
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