茶道をやったことがある人なら、和室で座る位置がそれぞれ決まっていることは
知っているでしょう。
お客様は床の間に近い場所に座ります。ここは上座。
出入り口に近い所は下座になります。
社会人になるとこの上座・下座を知っておかないと、
赤っ恥をかくことになりかねません。
いろいろなシチュエーションでの上座・下座を覚えておいて損はありません!
まずは和室の上座と下座を覚えておきましょう
来客や目上の人、役職が上の人が上座になります。
床の間の正面、和室の中心になる席が上座です。
床の間がない場合は、出入り口から一番遠い場所が上座です。
逆にその場で一番若かったり、その集まりを仕切る人や主催者は
いつでも動けるように出入り口に近い下座に座ります。
茶道では、床の間に掛け軸や茶花を飾り、神聖な場所とされているので
床の間の前には正客(しょうきゃく)という、茶会のメインのお客様が
座る位置に決まっています。
和室で飲み会!上座と下座をチェック!
一番若い社会人1年生を歓迎する飲み会、確かに主役は新人ですが、
さすがに新人を床の間の前の上座にはしません。
上司などがやはり上座、その右隣が2番目の位置になるので
役職・年齢などに応じて上座近くから座っていきます。
新人は下座近くに座るのがマナーです。
頼んでもいないのに上司のすぐ隣、上座のすぐ近くに
座らされることもありますが、それは飲み会の雰囲気に応じて、
頑張るしかありませんね・・
飲み物の追加をオーダーしたり、食べ物の注文をする役割の人が下座ですね。
下座、飲み会では忙しいですから。
友人同士の飲み会などでは、早いもの順?で座ったりするでしょう。
それでも、誕生日やお祝いの席ではその本人を上座にするのが社会人のマナーです。
家庭訪問ではどこに上座が?
学校の先生が家庭訪問に来た時、玄関先ではなくて部屋に入ってもらう場合、
和室であれば同様に床の間に近い所が上座なので
そちらに座るように勧めます。
居間でソファがあれば、2、3人掛けの長ソファが上座になります。
ゆったりと座ってもらえるようにという配慮なのです。
一人掛けの椅子が下座です。
絵などがかかっている場所が上座になります。
居間ではない部屋でも、基本的には出入り口に近い方が下座になるので、
迎える側の人が下座に位置して、お茶などを出します。
また、窓に向いている席も上座となります。
景色が見られて、開放的な気分になってもらえるような配慮ですね。
日光が入ってまぶしいようであれば、
光に背を向ける席を上座にしてもよいのです。
要するに上座がもっとも快適な席であれば、
臨機応変に上座・下座を変えることが
大切です。
面接の場でも上座と下座があります
これは本当に気をつけなくてはいけません!
面接に行って、部屋に通されて「こちらでお待ち下さい」
と言われて、面接官が来るのを待つことになったら、
どこにいればよいのでしょう。
和室での面接はそれほど多くはないでしょうが、
和室で立ちっぱなしで待つのはおかしいですね。
下座で正座していましょう。
和室以外で、座って待つように言われていなければ、
下座の入口近くで
いつ面接官が入ってきても、そちらを向けるように立ったまま待ちます。
座って待つように言われたら、とにかく下座に付きましょう。
何度も繰り返し述べたように、入口近くの席が下座。
長いソファが上座。一人がけのソファは下座です。
床の間、絵画などがある方に一番近い所が上座です。
面接によっては、面接官が下座で、面接を受ける方を上座にする場合も
あるので、上座に行くよう勧められたら、素直に従いましょう。
さて、上座・下座の違いおわかりいただけたでしょうか?
社会人になってこれまで気にしていなかったことに
突然対応しなくてはならない時、上座には付かない!
ことだけでも押さえておいてくださいね。
他にも車、電車、エレベーターにも上座と下座があるのです。
その時には和室を思い出して下さい。
一番快適な場所が上座ですよ!
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