他の回でもすこし触れましたが、
抹茶の値段は千差万別です。種類もたくさんあります。
抹茶の値段の差は、
碾茶(てんちゃ)の良し悪しと挽き方いかんだそうです。
碾茶の良し悪しは言うまでも無い事ですが、挽く時に機械を使えば大量に作れる分、
挽く時に抹茶に熱が入ってしまうので、香りが飛びますし、味も変質してしまうもの。
人の手によるものだと、ちゃんと挽ける職人さんは数少ないし、
その職人の方々の中にもランクがあるので、
上級の職人さんが挽いた抹茶は思いっきり価格が高くなるのは、当然ですね。
抹茶には基準とする等級は有りません。
各製茶業者の五感と腕によって決まります。
敢えて云うのであれば、抹茶ではなくて
その原料の碾茶の品評会での成績が関係するかもしれません。
色、味、香り、水色等厳しい審査が行われますので、
入賞しているものを使った抹茶で有れば、
かなり等級の高いものとして良いでしょう。
抹茶の生産量ビック3は、京都府、愛知県、静岡県で、
市町村別では宇治がダントツです。
本来宇治が発祥の地ですので、宇治の抹茶が本場物と云えますかね。
ちなみに筆者の茶道の先生は、京都は柳桜園の抹茶を好んでお使いです。
抹茶は煎茶にくらべたら、その大きさからみても値段は高めです。
でも少しの量で一服お茶が点てられますので、小さな抹茶缶でも結構持ちますよ。
今回は抹茶の価格を調査しました。
次の3つのサイトを使いましたのでご覧下さい。
オンラインマーケット
楽天市場内にて「抹茶」で検索。
茶道に使うものだけを抽出した結果、
売れ筋は20-40gの缶入で1,000-2,000円でした。
実際のランキングでみると、
茶道の抹茶の仲間にできないものが第一位なので、
比較が難しいですが、
それこそ抹茶入りのペットボトル緑茶を買う「のり」で、
試しに注文するにはいいのかしれません。余談ですが、
お菓子用抹茶、徳用大袋といったものもランキングの上位でした。
また、Amazonに出店している徳望庵さんでは、
お茶碗や茶筅にお抹茶がついたお稽古道具のセットが販売されています。
送料もかからず注文後すぐに自宅に届くシステムになっていてとても便利ですよ。
茶舗のオンラインショップ 1
東京の有名デパートにほとんど出店している、
一保堂茶舗のオンラインショップです。
「濃茶にお使いの場合は、20g当り864円(税込)以上/
40g当り1,728円(税込)以上のものをお薦めいたします。
薄茶にはどの抹茶もお使いいただけます。」
との但し書きがありました。
サイト販売している抹茶の値段は40g 540円から
40g 4,320円で、1,500円台が平均価格帯です。
茶舗のオンラインショップ2
抹茶といえば宇治、の代表茶舗の一つである、
宇治丸久小山園にもオンラインショップがあります。
サイト販売している抹茶の値段は、40g864円から10,800円で、
2,500円が平均の価格帯になります 。
価格調査まとめ
今回は調査対象がオンラインショップだけにしたため、
直営店舗の調査までしなかったのですが、
正直オンラインショップで扱っているのは、
限られた商品だけの場合が多く、何となく意外な感もありました。
しかしながらまず試しに買ってみる、普段使いの抹茶が欲しい場合には、
十分なレベルのものがオンラインショップにはそろっています。
デパートの抹茶売り場も、出店の場合はそれほど変わらないと思いますし、
扱っている商品の価格もオンラインショップと類似していますが、
お店の方に相談ができるし、場合によれば試飲できるかもしれません。
実は茶舗の老舗のほとんどは、支店がなく(期間限定で、
デパートに臨時に出店する事はあり)、オンラインショップも運営していません。
さらに期間限定ものも多くなっています。
どうしても買いたい場合は、直営本店に足を運ぶしか方法がありません。
これも老舗のこだわりで、古くからのお客様を大切にするため、
間口を広げないというポリシーのようです。
ただし一度店舗に出向き、商品カタログや価格表をもらってくれば、
電話注文(FAXでも大丈夫かも)して料金前払いすれば、送ってくれます。
私の先生は毎回口切り前に京都に電話をして注文しています。
さあ抹茶を買いにいくといたしましょうか。
コメント