今回は抹茶のお話です。
抹茶とは、蒸し製緑茶の一種である碾茶(てんちゃ)を粉末にしたものです。
あるいはそれにお湯を入れてかき混ぜた状態のことを抹茶と呼ぶときもあります。
一般のご家庭では、ふだんの生活の中で、抹茶を飲む事はまずないですよね。
お茶といったら煎茶で、抹茶は茶道用という位置づけですよね、何となく、、。
よって茶道をやってないと、抹茶を口にする機会は
ほぼないといっても、過言ではありませんね。
最近ペットボトルの緑茶で「抹茶入り」とうたって、
ちょっと価格も高めで高級感を出しているのがありますから、
気分だけでも抹茶ですかね。
でもそういうものでは、果たして抹茶の風味が感じられるかは疑問ですが。
「おーいお茶」で有名な伊藤園では、水でもお湯でもすぐとける
粉末状の緑茶に、抹茶がちょっと入っているという商品を販売しています。
通販でも買えるようです(袋入りです)。
抹茶がもっと身近なものになるといいですね。
抹茶の効用
抹茶には多くの栄養・成分が含まれていて美容、健康に効果的なのです。
リラックス効果や睡眠改善の効果があるテアニン、
何とみかんの4-7倍のビタミンC、疲れが取れ、眠気防止に役立つカフェイン、
口臭予防のカテキン、フラボノイドなどその豊富さに驚きます。
筆者の茶道の先生は、特に女性は
一日最低2杯の抹茶を飲みなさいといつもいわれます。
抹茶の種類とちょっとトリビア
茶道用の抹茶は、大分類では、黒味を帯びた濃緑色の濃茶(こいちゃ)と
鮮やかな青緑色の薄茶(うすちゃ)の2種類です。
茶道では、濃茶は茶杓に山盛り3杓分を1人分として、
たっぷりの抹茶に少量の湯を注ぎ茶筅で練ったものを供します(撹拌はしない)。
薄茶は茶杓1杓半を1人分として、
柄杓半杯の湯を入れ茶筅で撹拌したものが出されます
(お茶の分量はいずれも表千家の場合)。
茶道では茶を「点(た)てる」といいますが、濃茶は特に「練る」というのです。
薄茶を点てるとき、流派によって方法が異なります。
三千家を例にあげてみます。
たっぷりと泡を立てるのが裏千家、
うっすらと泡立て「泡の半月」を残すのが表千家、
もっとも泡が少ないのが武者小路千家の点て方です。
値段の違いは何ゆえ?
抹茶の値段の差は、碾茶の良し悪しと挽き方で決まるのだそうです。
碾茶の良し悪しは言うまでも無い事ですが、挽く時に機械を使えば大量に作れる分、
挽く時に抹茶に熱が入ってしまうので、香りが飛びますし、味も変質してしまうもの。
人の手によるものだと、ちゃんと挽ける人は数少ないし、
その方々の中にもランクがあるので、高級品は思いっきり高いのでしょう。
抹茶はどこで買うか
抹茶の値段はそれこそピンからキリまで、しかも恐ろしいくらい種類があります。
期間限定で「初釜用の抹茶」といった、年中行事用の抹茶を販売しているところもあります。
聞き覚えがある茶舗での抹茶の値段は、20グラム缶で
1000円くらいからですので、その大きさを比べてみても煎茶より値段が高いです。
それと濃茶使いの方が高いですね。
どの抹茶を買ったらいいものか、皆目見当がつかないものです。
まあ茶道を習っている方は、稽古で使っている抹茶と同じものを
購入することから始めるのが、安心です。
各流派の好みの抹茶もありますが、ちょっと高めです。
デパートにはたいてい複数の茶舗が出店しており、
もちろん茶舗直営の店舗もあるので、
そういったお店の店員さんに相談するのもいいですね。
今日茶舗が直接運営するオンラインショップや、
楽天市場などでも取り扱いますし、もちろん通販でも買う事ができます。
Amazonで出品している徳望庵さんではお茶碗や茶筅に抹茶がついた
お稽古道具セットが販売されています。
届いたその日にお抹茶を点てて楽しむことができるのでおすすめです。
あ、そうそう、抹茶にもそれぞれ銘があるのですよ。
無印ということはありません。
最後に私の好きな抹茶の銘を一つ紹介します。
「綾の森(あやのもり)」です。
どちらの茶舗のものか、興味がある方は、
是非検索してみてください。
(複数の茶舗でこの銘の抹茶を出していると思います)
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