茶道というと敷居の高い感じがしますが、
お茶は誰でも気軽に飲みますよね?
私の師匠(80代女性)は「茶道は気軽にお茶を楽しめばいいのよ~」と
言ってくださいますが、茶道に慣れ親しんでいない人はなかなかそうもいきません。
茶道は作法やマナーにうるさい、難しいといった
イメージが先行してしまっている気がします。
私は茶道を習い始めて数年ですが、
お稽古のたびに、本当に学ぶことが多いです。
茶道特有の作法について学ぶことももちろんですが、
その学びのほとんどが特別なことではありません。
茶道の作法のひとつひとつに意味があり、
それを学ぶことによって、日々の暮らしの中で大切にしなければならない
作法や人や物を敬う心などを学ばせていただいているといった感じでしょうか。
茶道の作法は、決して茶道だけではなく、人として知っておきたいことが多いのです。
私はそんな茶道の魅力にはまってしまいました。
(一番の魅力はおおらかな師匠の人柄なのですが。)
そこで、茶道をしていない人でも覚えておきたいお茶のマナーを紹介します。
きっと日々の暮らしに役立つことがあるはずです!
お菓子はいつ食べるの?お菓子のいただき方と茶道のマナー
茶道を習っていない方がお茶会に行くというのはあまり機会がないですね。
なので、お茶会のマナーというのは一般的にあまり実用的ではないかもしれません。
ですが、最近では日本茶や抹茶のあるカフェなどもありますよね。
抹茶と和菓子のセットが出てきたり・・・
こういうところなら茶道を習っていなくても気軽にお茶を楽しめます。
そんな時に少しだけお茶のマナーに目を向けてみませんか?
まず、抹茶と和菓子のセットの場合です。
茶道ではお茶が出る前にお菓子をいただきます。
そして、お菓子が終わった頃にお茶が運ばれてきます。
抹茶と和菓子のセットではきっとお茶とお菓子は同時に運ばれて来るお店も多いと思いますが、
ここは、せっかく抹茶をいただくのですから先にお菓子をいただきましょう!
お茶をいただきながらお菓子を食べ、またお茶を飲む・・・
というのを繰返すのは、茶道ではマナー違反になってしまいます。
お茶碗は回すの?お茶のいただき方と茶道のマナー
さて、お茶が出る前にお菓子をいただいたら
次はお茶の飲み方です。
まず、いただきますの礼をします。
これはお茶を点ててくれた方への感謝の気持ちを表すのですね。
そして、お茶碗を持ち軽く上げ礼をします。
神仏に対して感謝の気持ちを表します。
その後、茶碗を2回左に回してお茶をいただきます。
これはお茶碗の正面を避けるということです。
お茶碗の正面には絵柄がついているものが多いです。
お茶碗を大切に扱っているという意味で正面は避けて口を付けてください。
茶道のマナーを知ってお茶を楽しむ!
茶道を習っていなくても、
お菓子のいただき方とお茶の飲み方を知っているだけで、
かなりスマートに見えることは間違いないです!
さらに、お茶会などでは道具の拝見というものがあります。
亭主が心をこめて客に合わせた道具を用意します。
客はその思いをくみ取りながら道具を拝見します。
カフェなどのお店ではそこまでの道具は用意していないと思いますが、
お茶碗の形などをじっくり拝見するのもいいですね。
あとは気持ちを落ち着かせて、お茶を楽しむことが一番です。
このひと時だけでも日常の忙しさを忘れて、
心ゆくまでお茶を楽しめたら最高です。
ほんの少しの茶道のマナーを知っただけで、
お茶の楽しみ方はどんどん増えていくと思います。
ただお茶を飲むだけでなく、お茶を楽しむことに
茶道のマナーを知る意味があるのではないでしょうか?
きっかけはカフェでも、大寄せの茶会でも、なんでも構いません。
少しだけお茶を楽しむ時間を作ってみるのもいいですね。
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