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茶道に使われる掛け軸の意味は?~円相~

禅語
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茶道お茶室に入った時に一番目引くもの、それが掛け軸ではないでしょうか。

お茶会、茶事における主旨・主題が書かれてある、まさに主役となるお道具です。

この掛け軸の書はほとんどが「禅語」なので、実はこれをきちんと読んだり理解することはとても難しいのです。

そもそも、何と読むのかわからない!ことが多くあるのですから・・

今回は茶道に使われる掛け軸の中でも、もっとも広く知られたもののひとつである、

「円相」という「禅の形象」についてお話します。

 

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茶道の掛け軸の始まり~禅語との出会い~

掛け軸は床の間や壁に掛けられる書や絵画ですが、

茶道においては掛物(かけもの)と呼ばれます。

掛け軸を飾るようになったのは、茶の開祖である村田珠光が茶席に墨蹟を持ちこんだのが最初だと言われています。

それ以前の掛け軸は中国・宗の絵画がほとんどでしたが、

珠光が一休宗純に参禅して墨蹟を授かったものを表装して

四畳半に飾ったことから禅語の掛け軸の始まりだとされています。

これは見て楽しむことから、見て深く考えることへの転換だといえましょう。

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ふだん目にすることの少ない禅語ですが、お稽古やお茶会でその言葉に触れたとき

いかに日常で深く思索する余裕を持っていないかを痛感します。

またその禅語の奥深さに心を打たれ、あらためて気づくことがある。

茶道をやっている中で感動することのひとつだと思います。

よく知られている「一期一会」、「和敬静寂」、「日々是好日」

墨で書かれたこれらの掛け軸を見ると、今一度立ち止まって考えることができるような気がします。

 

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円相とは

さて、数ある茶道の禅語の中でもこの「円相」ほど有名でとらえにくいものはないといえます。

なにしろ、この円相、マル、が描かれているのです。文字ではありません。

「禅語」ではないのです

円相(円相図、一円相とも呼ばれます)は空・風・火・地を含む世界の全体、究極の姿をあらわしています。

悟りや真理を象徴的にあらわしたものともいえます

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円は欠けることも、余すところもない完全な円満であり、

始まりもなければ終わりもない、無限の宇宙です。

これを見た時、この円がどのように見えるでしょうか?

見る人の気持ちやその境遇によって力強く見えたり、

不安定な気持ちになったりするかもしれません。見る人の心をうつしだす円。

「円窓」と書いて「己の心をうつす窓」という意味で用いられることもあり、

解釈は見る人に任されるものでもあります

 

本来悟りを説明することや、文字で表現することは禁じられているのですが、

この悟りの境地、仏性の本来の姿を形象化したものと考えられます。

ですから、これを初めて見た時は、なんと厳しい道だろうと思いました。

どうにも解釈できることほど難しいことはないからです。

ただ、じっと見つめると不思議と静かな緊迫感と、世界が広がっていくような感じに包まれてとても集中したのを覚えています。

茶道の道は修業でもありますから、この円相はまさに究極のお題、でもあるかもしれません。

 

円相のほかにもこんな禅語があります

円相が無限の宇宙をあらわすのならば、そこに至るための道もさまざまでしょう。

茶道の掛け軸につかわれる禅語をいくつかあげてみます。

「截断(せつだん)」

あらゆるものを切り捨てて、断ち切ること。執着や煩悩を切り捨てて人間が本来持っている仏性を目覚めさせること。

「清風」「明月」

清らかな風と澄み切った月、つまり何事にも執着しない悟りの境地を指します。

禅の道、ひいては茶道の道の潔さと厳しさがあらわれていますね。だからこそ日々稽古に励み、終わりはないのでしょう。

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私が感銘を受けたのは、「看脚下(かんきゃっか)」

足元を見よ、というお茶の世界では大切な言葉です。

いろいろなことに慣れてくると、初心を忘れがちです。

その時こそ足元を見直し、反省しなおすことの大切さを語っています。

「円相」の無限の境地にはるか及ばないものの、

足元を見直してまた稽古に励もうと思う、茶道の掛け軸の言葉です。

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千鳥

千鳥

幼かった長女を背負ってお稽古をしていただいたのが10数年前。長男が初めて歩いたのはお稽古中のお茶室でした。素晴らしい先生にめぐりあい、休み休みながらも茶道を続けています。

当時は気付き得なかったことが、違う姿をして眼前に現れてくる喜びを感じています。

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