昨今、海外でブームになっている、日本のMatcha・抹茶。
抹茶独特の風味や、その効能が世界中で注目を浴びているのです。
その抹茶を飲む日本の伝統文化である茶道もまた、静かなブームになって
脚光を浴びています。
茶道での抹茶は、お湯を注いですぐ飲めるものではなく、‘点てる(たてる)’
という行為が必要です。
抹茶を点てるには、茶道をやっていない人には馴染みのない道具を使うのですが、
さて、どんな道具があればおいしい抹茶がたてられるのでしょうか?
茶道で抹茶を点てるのに絶対必要な道具・その① まずは茶筅を!
茶筅(ちゃせん)と読み、お湯を入れた抹茶をシャカシャカと動かして、
軽く泡立てる(流派によります)道具です。
料理で使う泡だて器に似ていますが、
素材は竹、抹茶専用の道具になります。
この茶筅がないと、抹茶を点てることはできません。
抹茶茶碗がなくても、まず茶筅は用意したいものです。
初めて茶筅を買うのに迷ったら、初心者向けにこういうものもあります。
茶道で抹茶を点てるのに絶対必要な道具・その② 抹茶茶碗
茶筅があればとりあえず良い、とは言いましたが、
さすがに汁椀やご飯茶碗で抹茶を点てても、
やりにくい上においしいものができないのが現実です。
高価なものでなくても、抹茶専用の茶碗をひとつ用意してみましょう。
初心者向けにはこのような、茶碗と茶筅がセットものがあります。
この茶碗の魅力を存分に伝える映画がありますので、是非ご覧になってみては?
茶道の魅力、利休の生きざまも満載ですよ。
映画『利休にたずねよ』に使われた楽茶碗の感動的なエピソードとは?
茶道で抹茶を点てるのに絶対必要な道具・その③ 茶杓
茶杓(ちゃしゃく)と呼びます。
抹茶をすくう細長いスプーンのようなもので、
抹茶を点てるのに適量を知りたいならこれがあると良いですね。
茶杓にてんこ盛りにするのか、人によって1杯の量は違ってきますが、
慣れてくると、だいたいの目安がわかってきます。
茶杓は茶道では名物ものとして重宝されています。
名のある茶杓は、相当のお値段がしますが、初心者はまずはお手軽に一本。
茶杓は、茶道では服紗という布で拭き清めてから抹茶をすくいます。
茶杓について詳しく知りたい時はこの記事が参考になりますから
ご覧になってくださいね。
茶道で抹茶を点てるのに絶対必要な道具・その④ 棗
棗(なつめ)と呼びます。
お茶を入れる容器ですね。
棗の実の形に似ていることからこの呼び名になりました。
漆塗りが多いですが、美しい蒔絵が施されているものなどがあって
素敵なものが多いですよ。
この棗から茶杓で抹茶をすくって、抹茶茶碗に入れます。
棗について詳しく知りたい人はこちらが参考になりますよ。
さて、この4つの道具があればとりあえず抹茶を点てることができることが
おわかりいただけだでしょうか?
それぞれの道具には意味があり、歴史があり、とても奥深いものであることが
茶道をやっていくうちにどんどん明らかになって行きます。
こちらでも抹茶を点てる稽古について書かれていますので、是非どうぞ。
400年以上続いてきた日本の伝統文化、茶道。
道具を見て、知る喜びにはかぎりがありません。
気軽に始めて、楽しんでくださいね!
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