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どうやって曲げるの?茶杓の作り方とは?

今回は茶杓(ちゃしゃく)のお話です。

茶杓は、抹茶を点てるのに使用する茶道具のひとつです。

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抹茶を容器(茶器)からすくって茶碗に入れるための匙。

稽古用のものは別として、通常茶杓は筒に収めて保管されます。

そしてその筒に「銘」(その茶杓に付けられた固有の名前)や花押がついていて、

茶杓のそれぞれの生業が明らかになっています。

古くは茶事・茶会のたびに作ることがなされており(!)、

そのため保存しておく習慣がなく、古い時代のものはあまり残されてはいません。

茶杓がなくては、抹茶がすくえず、お茶も点てられないわけなので、

茶道の基本の基ともいえる茶道具ですね。

1)茶杓の素材としては何が使われるか

もともとは薬匙が代替として使われていたため、

茶杓は象牙やべっ甲を素材としていました。

その後、千利休の時代となり、竹製のものが確立されました。

一般的には苦竹科の竹がおもに使われ、

中でも晒竹(白竹ともいう)を利用することが多いようです。

ほかにも囲炉の天井部分や屋根の部材として

長年燻された竹(煤竹)や、樹木が用いられることもあります。

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竹を用いる場合は3年ほど成長したものが使われます。

珍しいところで、

利休が用いた竹素材に実竹と呼ばれるものがありますが、

これは地下茎が岩盤などの障害により

それ以上延びることができずに地上に現れるもので、

枝が一本で樋(ひ)が深い(実際の「ひ」とはパイプであるが、

茶道の場合のひは曲げにより増した溝深さと縦屈曲)のが特徴です

2)形状

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長さ17cmから長いもので21cm。

茶を掬う部分

(櫂先(かいさき)といいます)は幅1cm、長さ2cmほどの楕円形で、

一方の辺(竹の場合は表皮側)を曲げた形状をしています。

このとき樋(ひ、とい)と呼ばれる溝のある側が枉げられています。

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それぞれ茶杓には名称(これを見所という)があり、

枉げてある部分を上部とした場合、先端部分が露、下に向かって櫂先、

枉げ軸、茶溜まり、節上、節、おっとり、切り止めと呼ばれます。

節の裏を極端に深く削ったものを蟻腰、雉股と呼びます。

さらに茶の湯の点前 により真、行、草に削られ、

それぞれ無節 (節なしと読む)、

止め節 (節が切り止め部分にある)、

中節 (節が茶杓の中間に位置するものや、

それより上にあるもの、下にくるものがある)と節の位置が変わる。

櫂先にも茶道各流派により形状の決まり事があるが、

おおまかに丸形、一文字形、剣先形、兜巾形、

平丸形、葉形、宝珠形と分類されます。

3) 茶杓の作り方(素材:竹の場合)

高名な茶人は自分で茶杓を作成されることが多いということです。

次にざっくり作り方を掲げますが、もう一般人には

気の遠くなる作業ですので、あらかじめご了承のほどを。
• 材料を荒削りする
• 1-2日水につける
• 遠火で、皮面を焦がさぬように温め、

両端を手で持ち自分の好みの角度に曲げる
• 曲げて直ちに水で冷やす

• 3- 4日固定し、乾燥させる
• 櫂先部分を鋸で切断
• 節で重量的バランスを取りつつ削る
• 木賊やペーパー・ヤスリで型を整え仕上げる

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4)最後にちょっと茶杓トリビアを

茶杓の銘は、季節によってきまっているようにも見えますが、

その時々の茶席あったものを使うのが肝要であり、

季節をこだわりすぎることはありません

ただ通年使えそうなものは、

いつでも使えるので、茶杓の中では人気があります。

花や、動物などは季節が絞られますが、

言葉などについてはこだわる必要はないと思われます。
一般的に、価値があるのは共筒であり、

通常であれば同じ竹で筒と茶杓を製作します。

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よって、筒を見れば、中身の茶杓の竹の種類もわかります。

また、筒には銘を書くことが多いですが、

中には、歌(短歌など)を書く場合があります。

これは、小堀遠州から始まったことのようです。
著名な茶杓は、

やはり茶道家元が作られたものです。

しかし、一般人には中々手に入らないのが現状です。

他の茶杓では、

大徳寺のお坊さんが作成した茶杓が格が高いですが、

意外にリーズナブルで手に入りやすいので、

自分が気に入ったお坊さんの茶杓を集めてもよいと思います。
ちなみに筆者の普段使いの茶杓は、

家庭雑貨売り場で500円くらいで10年前に購入した竹製ですけど、

そういうものに限って丈夫なものです。

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