ふだんのお稽古の時はともかく、お茶会に着物を着るときのバッグ、
ふと気がついたことはありませんか?
季節や出かける場所によってはけっこうな荷物になってしまうけど、
着物にいつものこのバッグ、おかしくない!?
と鏡に映った自分に疑問を抱いたあなた、いろいろなバッグがありますよ。
茶会には利休バッグが必須なのか?
利休バッグというのは和装には一般的な、まちのついた一人立ちできる四角いバッグで、
皮製や絹製などバリエーションに富む便利なバッグです。
色や柄もたくさんあって、和装バッグ、と銘打っているだけあってひとまず安心して使えそうなのですが、
実はあまり大きいものではないので実用的ではないかもしれません。
年齢が比較的若い人は利休バッグを敬遠する向きもあるくらいです。
利休バッグを持ったとしても結局サブバッグをさらに持たなくてはならない。
ならば、少し大きめで着物にも合いそうなシックなブランドバッグなどを持つ人もいるようです。
茶室にバッグを持ちこむことはありません
ですからあくまでも茶室に入る前までの道中に必要なバッグなので、
利休バッグは必ずしも必要ではないと思います。
そもそも、着物に大きなバッグを持つのは少々野暮とでも言えましょうか。
必要最低限なものだけをスマートに持ち歩きたいものですね。
茶会での着物、おしゃれ着としての着物は違います
バッグに決まりはないとはいえ、茶会での装いは、観劇に出かけたり、
小旅行に出かけたりするときの着物とは格式が違うので、
手にするバッグもなんでも良いというわけではないでしょう。
シンプルなブランドバッグを着物に合わせたり、
夏ならば籠のバッグを持ったりするのはとてもおしゃれで良いと思います。
持ち物を考えてみると、例えば大寄せのお茶会に必要なのは
数奇屋袋・古袱紗・袱紗・懐紙・楊枝・扇子・ぞうり留・小茶巾入れ・小茶巾・替足袋・足袋入れ
といったことろでしょうか。
その他に財布、日傘や雨具、携帯電話、カメラ、化粧ポーチ、飲み物、タオル、筆記用具、書類
などがあるかもしれません。
このような荷物はクロークや車に置いていけるならば、
手持ちのトートバッグや控え目な柄の布製バッグが重宝します。
和装用のバッグにも道行コートが入るくらいの大きさのものもあります。
バッグの色や柄にはどう気をつけたらよい?
茶会の着物はあまり派手なものではなく色無地などが多いので
バッグの主張が強すぎて着物とぶつかるのを避けましょう。
和装バッグとして売られているものの多くは名物裂を使った柄で、
灰色、薄い桃色や黄色、グリーンなどがあります。
利休バッグでは西陣織のグレーや白の正倉院柄、小花柄などはどんな着物にも合いそうです。
ちりめんを使って小さな刺繍をほどこした手提げバッグ、
色は黒やえんじなどたくさんあって見ているだけで楽しいですが、
かなりカジュアルなので、お茶会の内容や格式を確認してから使いたいものです。
実際のところは・・
私の個人的な経験ですと、着物で子連れで出かける時は正直言って
なりふり構っていられないのが実情なのです。
子どもの着替え、おやつ、本など、膨大な荷物です。
そんな時に大活躍だったのが、ちょっとおしゃれなエコバッグ。
ポンポンと荷物を手早く入れられて、待ち時間には子どもの
座布団代わりにもなってしまうという最強アイテムです!
お茶会に子どもを連れていくことはほとんどないにしても、
着物で出かけるときの必須アイテムとしてバッグに忍ばせています。
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