スポンサーリンク

一期一会の意味とは?使い方を解説します。

「一期一会」とは茶道のお稽古をされていない方でも、

耳慣れた四文字熟語だと思いますが、

正確な意味はご存じでしょうか。

365813_945467

「広辞苑」には、「一期一会」の意味は、

『生涯にただ一度まみえること。

一生に一度限りであること。』と掲載されています。

私たちが、日ごろ使う場合も、

「生涯に一度」の特別な機会という

ニュアンスで使うことが多いように感じます。
一方、茶道のお稽古の場で「一期一会」という言葉を使う場合、

「日常のひと時、ひと時も大切にする」

という意味を指すことが多いようです。
改めて、「一期一会」の言葉の由来を辿り、

その意味するところや使い方を、考えてみたいと思います。

「一期一会」という言葉を遺した山上宗二

過去にさかのぼり「一期一会」という言葉が

一番古く記載されているのは、

『山上宗二記』の中の「茶湯者覚悟十体」の

「・・・常ノ茶ノ湯ナリトモ・・(中略)・・

一期ニ一度ノ会ノヤウニ、

亭主ヲ敬ヒ畏マルベ世間雑談無用也」という文章です。

山上宗二は、千利休の高弟で、

秀吉の茶匠の一人としても取り立てられますが、

激しい性格と毒舌ぶりが災いし、浪人の身になります。

宗二の最期も、利休のとりなしで秀吉に仕えたものの、

また秀吉の意に逆らった為、

耳や鼻をそがれて殺されたと伝わっています。

この生き様から考えても、彼が遺した宗二記には、

道具、人物像、点前の仕方について

遠慮のないストレートな意見が記載されているように思えます。

8e8672471a4094f7c89615847328c1f2 (1)

この「一期一会」にかかわる文章は、

元は、紹鴎、あるいは利休の言葉とも言われていますが、

どんな茶会でも気を抜かずに向かい合う、

宗二の激しさが表れているようです。

 

「一期一会」を再発見した井伊直弼

「一期一会」を茶の湯の基本的精神として大きく取り上げたのは、

桜田門外で暗殺された幕末の大老、

井伊直弼が著した『茶湯一会集』でした。

直弼は、大名家に生まれたものの庶子で十四男だった為、

井伊家の後継者とは考えられておらず、

若い頃は趣味に没頭していました。

禅や茶の湯にも深く傾倒し、

精神的裏づけのある茶の湯を自ら打ち立てようと施策と修行、

茶書の研究を重ねていました。

e0024736_1711430

そして、その考えを表現したのが『茶湯一会集』で、

茶の湯へ向かう者の心構えとして、

『山上宗二記』以来特に取り上げられることのなかった

「一期一会」という言葉を取り上げ、

「茶の湯の交会は一期一会といいて」として、以下のように再定義しています。
「亭主と客が変わらずとも、今日の会は繰り返すわけではないから、

私にとって一生に一度の場である。

だから、主人も一切手を抜かず心を尽くし、

客も亭主の深い心遣いを感謝して交流するべきである。

これが一期一会だ」

改めて考える「一期一会」

宗二、直弼が使う「一期一会」とは、

生涯に一度の「機会」ということを指しているのではなく、

日常的な繰り返しのなかに「一期一会」を

常に意識しなければならないという

「心構え」を説いているようです。
茶道のお稽古も繰り返しのように感じることがありますが、

一度として同じお稽古はないですよね。

茶道は季節感を大切にするので、

その時季に相応しいお道具を使います。

去年もお稽古したお道具と思っても、

お稽古の仲間が違ったり、

自分自身も一つ年齢を重ねて、

お稽古への姿勢や考え方が変わっていたり・・と、

繰り返しのお稽古でも、何かが違っているものです。

IMG_9065

日々のお稽古に対して、

「このお稽古は一度限り」と先生の心づかいに感謝し、

手を抜かずに取り組む姿勢こそが

「一期一会」なのではないでしょうか。
茶道に限らず、

毎日を「生涯一度しかない一日」と考えて、

関わりのある人を敬い、

真剣に生きる姿こそ

「一期一会」の意味するところだと私は思いますが、

皆様はいかがでしょうか。

 

家・土地を最高価格で売却する裏ワザ


家・土地を売った人の実に80%以上の人が

『比較』せずに不動産を売っています。

※家・土地の査定は
複数の業者間で『比較』することで、
査定額に1000万円以上もの差が出ます。

なぜこんなことが
起こってしまうかというと、

・親の急死でとにかく処分したかった
・親の遺産で不動産売却の知識がなかった
・どうやって売るか?知らなかった
・個人で売買の交渉をする自信がない

など、不動産売却の知識がないために
安く買い叩かれているのが現状です。

そんな時は、
『無料の不動産一括見積もり』オススメです。

ネットで申し込むだけで、

・かんたん入力で家・土地の値段がわかる
・自分で見積もりを取る必要がない
・信頼できる業者しかいないから安心
・査定経験がない女性や年配の方にも親切
・『比較』するから高額査定が期待できる

また下取り相場が見れるので、

『買い叩かれる心配がない』ですし、
価格交渉の引き合いに出す材料になります。

⇒1000万円の差が出る無料見積もりを試してみる




【関連する人気記事】

茶道 精神
和比×茶美~茶道をもっと身近に~

コメント