茶道のお稽古に着て行く着物はどんなものがいいのでしょうか。
着物の種類、着物の色、柄・・・。
着物は茶道のお稽古の悩みのひとつですよね。
でも、茶道のお稽古は着物を着て出かける絶好のチャンス!
お稽古に着て行く着物を選ぶことが茶道の楽しみでもあります。
日本の伝統衣装の着物を身に着けてお稽古できる茶道は素敵ですよね。
せっかく茶道を習うのならばお稽古に着て行く着物も楽しみたいものです。
それでは茶道のお稽古に着て行く着物の選び方を考えていきましょう!
着物の種類
着物といっても用途に応じて様々な着物の種類があります。
礼装、略礼装になる着物から、
外出着、街着、普段着になる着物まで格付けがあります。
またそれぞれに紋の有無、色や柄行で着物の格が変わってきたりもします。
いくつか例をあげてご紹介しましょう。
①礼装(第一礼装) 打掛、黒留袖 本振袖 喪服(黒紋付ともいう)など
②略礼装(準礼装) 色留袖、訪問着、振袖、色無地、江戸小紋(紋付)など
③外出着 付け下げ、付け下げ小紋、小紋、紬(訪問着、無地)、絞り、お召、更紗など
④街着、普段着 紬、絣、黄八丈、ウール、銘仙、木綿、浴衣など
簡単にいうと①→④に向かって着物の格付けは下がります。
でも値段が着物の格に比例するかというとそういうものでもありません。
どんなに値段が高い紬や絣でも
やはり着物の格付けは街着、普段着といったところです。
晴れの日や公の行事に着て行くことはできません。
また江戸小紋などの場合、紋が入っていれば略礼装に、
入っていなければ外出着にと、紋の有無によって格付けもかわります。
さらに一つ紋、三つ紋、五つ紋と紋の数でも格が変わり、用途も変わってきます。
茶道のお稽古に着て行く着物の種類
着物の種類をいくつかご紹介しましたが、
では茶道のお稽古に着て行く着物はどんなものがいいでしょうか。
茶道のお稽古に着て行く着物は先ほど紹介した着物の種類の中では
③外出着、④街着、普段着のレベルで十分だと思います。
お稽古では着物を着た場合の所作を覚えますので、
洋服の時と比べてはるかに歩きにくさや動きにくさを感じるでしょう。
お稽古の時から着物を着ていればお茶会でお点前するということになっても、
着物特有の所作に慣れているのでそんなに慌てることもないはずです。
茶道の所作を覚える目的ならば格の高い着物を着て行く必要はありません。
また、お茶会には②略礼装、③外出着のレベルが適当かと思います。
どんなに値段の高くても紬や絣などはお茶会には向きません。
茶道のお稽古に着て行く着物の色や柄
茶道のお稽古に着て行く着物の色や柄はどんなものがいいでしょうか。
私の経験からおすすめすると・・・色はおとなしい色、柄は小さい柄が良いでしょう。
着物の柄には季節があります。
帯にも季節があります。
着物と帯の季節がちぐはぐになってしまってもおかしいですよね。
おとなしい色の着物は品が良く、どんな帯にも合わせやすいです。
なにより、使い勝手がよく飽きずに長く着られることができる着物です。
小さい柄の着物は季節を問わず着ることができるという利点があります。
茶道を始めて、着物初心者の方は着物選びの参考にしてみてください。
まとめ
茶道のお稽古に着て行く着物の選び方について考えてきましたが、
基本的にはお茶のお稽古で自分が楽しく、
そして周りにも不快な思いをさせないように考えて
着物の種類や色、柄を選べばいいと思います。
茶道のお稽古はもちろん、お茶会でも悪目立ちすることは避けたいですものね。
着物の種類の最低限の知識があれば、あとは自分の好みです。
着物や帯が季節に合わせ、一枚ずつ増えていくのも楽しみのひとつです。
茶道のお稽古も着物選びも楽しんで行きたいですね。
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