日頃からお世話になっている茶道の先生にお歳暮をお渡ししたい、
でもいったいいくらぐらいにすればいいのか、
のし袋は?表書きはなんて書けばいいの?・・
と聞くに聞けず迷ったことはありませんか?
ここでは一般的な茶道教室のお歳暮について紹介していきます。
お歳暮は師への感謝を込めておくる大切なもの
よく聞くのが、茶道を始めたのがちょうど年末で、
まだ1,2回ほどしかお稽古に行ったことがない初心者の人が
「お歳暮ってしなくちゃいけないものですか?」というもの。
お歳暮を儀礼的なものとして敬遠する風潮のせいでしょうか。
当然のことながら、キャリアや通った回数に関わらず、
その茶道教室の門をたたき修業をさせていただく身であれば
きちんと先生にお歳暮をおくりましょう!
礼節を持って心からの感謝を込めることが大切です。
先生によってはお気になさらずに、
と最初からお断りされる方もいらっしゃいますが、
その言葉を鵜呑みにして甘えてはいけません。
年の瀬にご挨拶をするときにお歳暮を持っていくことは、
茶道にかぎらず一般的なマナーとして行うべきでしょう。
茶道におけるお歳暮は
それぞれの茶道教室によって違いはありますが、
現金をのし袋にいれてお渡しするのが一般的なようです。
気になる金額ですが、目安としては月謝の一か月分、
あるいはそれにプラス、
きりのよい額面にする方が多いようですね。
現金と共にお菓子をつけたり、
デパートの品物を先生のご自宅に
送る人もいるにはいますが、
ここは茶道ならではのしきたりに
倣った方が良いのではないでしょうか。
いずれにしても、
できれば同じ茶道教室の
お弟子さんに相談してみて、
金額を合わせるとか、勇気を出して?
先生に直接伺ってみると、
こうしてくださいとはっきりと言われた、
などという例もありますから。
一人で勝手に考えてやってしまうということは
なるべく避けた方が良さそうです。
連名でお歳暮を贈る場合もあるようですから。
のし袋と表書きについて
現金を入れるのし袋はもともと
金封が簡略化されたものです。
のし袋には金封の多当折を踏襲した
多当折型と、封筒型があります。
ふだんの月謝には白封筒を使うことが多い
(月謝袋を用意してくださる先生もいます)
ですが、お歳暮は祝水引ののし袋を使います。
祝水引
赤色と金色または銀色の5本か7本の水引が用いられていて、
中央の結び目は「花結び」とよばれる蝶結びになっています。
向って右上に熨斗が印刷されています。
婚礼水引は赤色と金色、
又は銀色の7本か10本の水引が印刷されおり、
中央の結び目は「結切り」と称される丸結びになっています。
お間違えのないように・・・
表書き
献辞(上書き)は水引中央の結び目の上に「御歳暮」と書きます。
名前書きは水引中央の結び目の下に、
正式には毛筆でフルネームで
献辞(上書き)よりやや小さめに書き入れます。
連名の場合には、名前書きを○○一同にします。
向かって右側から左へ地位や年齢の高い人の順に書き入れます。
二名以上の連名の場合は同じように
右側から順に書きいれた紙を添えます。
贈る先生のお名前を入れる場合には、
向かって左上に名前を入れます。
ここで注意しなくてはならないのが、
贈る側が連名の時には向かって左側より右へ、
地位・年齢の高い人の順に書き入れなければいけません。
通常の時と逆になります。
お歳暮を贈る時期
お歳暮は、正月を迎える事始めの日、
12月13日から贈る習わしがあったようですが、
現在では12月初め(早いところでは11月末頃)より、
遅くとも20日くらいまでには届くように贈るのが一般的になっています。
もし遅れたり、忘れていた!ということなどがあれば、
その旨を先生の方に伝えて
お詫びの一報を差し上げるのがよいですね。
まあそのようなことがないと良いですが!
このように、お歳暮のしきたりやマナーは
茶道の世界だけのものではなく、
広く一般的、社会的に通用するものです。
むしろ茶道で知ったり学んだことを日常的にうまく取り入れて、
自然に礼節をわきまえた振る舞いができるとよいですね。
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