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茶道のおすすめの流派はどこ?

茶道といえば…

 茶道 教室

日本を代表する伝統文化の一つ、それが『茶道』。

一昔前までは、花嫁修業の定番…と言ったイメージなどがありましたが、

 今や日本にとどまらず、海外でも知られることの多くなった茶道。

日本国内ではクラブ活動などで取り入れている学校もあり、

若い世代でも興味を持っている方も。

 

そして近年、お抹茶を取り入れたお菓子や飲み物などが増え、

そこからお抹茶=茶道に興味を持たれる方も増えたのではないでしょうか。

茶道に興味を持ち、いざ「習ってみたい!」

 と思ってはみたものの、流派は?場所は?

お月謝は?等々、色々な疑問が出てくるかと思います。

そこで、流派について少しお話します。

流派について

茶道 先生 初心者

茶道の流派、実はかなりの数があり、その数は100~500程あると言われています。

その中で、最もメジャーな流派が3つあります。

表千家・おもてせんけ

 茶道 道具 茶道具 茶室

千利休によって確立されたわび茶を、今に伝えるのが表千家です。

わび茶とは、人と人との心交わりを大切にしたもので、

この伝統は利休の死後、二代・千小庵(せんしょうあん)、

三代・玄伯宗旦(げんぱくそうたん)へと継承されました。

表千家という名の由来は、

表千家の象徴である茶室不審庵が、通りの表に位置しているためと言われています。

 

裏千家・うらせんけ

 茶道 道具 茶道具 茶室 裏

千家3代・玄伯宗旦(げんぱくそうたん)は隠居に際し、

三男・江岑宗左(こうしんそうさ)に千家の家督を継がせました。

その後、宗旦は今日庵と呼ばれる茶室を建て、

四男・千叟宗室(せんそうそうしつ)と共に移り住み、

宗室はこの今日庵を継ぐとこになり、裏千家が成立しました。

 

明治時代に経済難に陥り、

そこからの復興の際、より多くの人に茶道を知ってもらおうと、

教本の出版、女学校に茶道教育を取り入れてもらったりと、活動に励みました。

戦後はその活動がより広がり、

学校のクラブ活動で取り入れられたり、寺院・神社での献茶・供茶、

更には日本国内に留まらず、海外での活動も精力的に行い、

現在茶道人口の半数以上を占めると言われる、最も大きな流派へと成長しました。

武者小路千家・むしゃこうじせんけ

 茶道 道具 茶道具 茶室 武者小路

宗旦の次男・一扇宗守(いちおうそうしゅ)は、

一度は吉岡甚右衛門(よしおかじんうえもん)と名乗り、塗師を生業としました。

しかし、還暦を前に茶室官休庵を建て、茶道の道を歩くことになりました。

上記3つの流派を『三千家』と呼び、

これらは千利休の孫にあたる千宗旦の子供たちが作ったものになります。  

そして三千家の宗家は、もちろん京都にあります。

 

それぞれの特徴は?

 茶道 点前

三千家には、それぞれお作法や、使う茶道具に違いがあります。

道具に関して少し礼を挙げると、茶筅・菓子器・袱紗等です。

道具の違い

 1. 茶筅

 
『表千家』 煤竹

 
『裏千家』 白竹

 
『武者小路千家』 煤竹

2. 菓子器

 
『表千家』 蓋付きの喰籠

 
『裏千家』 蓋無しの鉢

 
『武者小路千家』 蓋付きの喰籠

 

 3. 袱紗

 
『表千家』 男性:無地の紫 女性:無地の朱色

 
『裏千家』 男性:無地の紫 女性:無地の赤色

 
『武者小路千家』 男性:無地の紫 女性:無地の朱色

 

作法の違い

作法に関しては、

歩き方・お辞儀の仕方お抹茶の立て方、そして飲み方等々です。

 

1. 歩き方

 
『表千家』 1畳6歩左足から

 
『裏千家』 1畳4歩右足から

 
『武者小路千家』 1畳6歩・席に入る時は柱付の足から

 

2. お辞儀

 
『表千家』 両手を八の字につく

 
『裏千家』 お辞儀は「真」・「行」・「草」の三種類があります

 
『武者小路千家』 左手を前になるよう、膝前で軽く合わせ、指先を畳に軽くつける

 

それぞれの流派の抹茶(薄茶)の立て方

 
『表千家』 あまり泡立てない

 
『裏千家』 よく泡立てる

 
『武者小路千家』 あまり泡立てない

 

 三千家共に作法などに違いはあるものの、根本的な部分で違いはありません。

客人へのおもてなしの心、ワビさびの世界を重んじる、

 これらはどの流派でも共通する部分があります。

じゃあ、おすすめの流派は?

 茶道 花 

 

茶道を既に習っている人に、「どこの流派がおすすめですか?」

 と聞けば、返ってくる言葉は、おそらくその人が習っている流派をすすめられることでしょう。

私自身は『表千家』を習っていますので、やはりおすすめするのは表千家です。

しかし、それぞれの流派には、それぞれの魅力がありますし、

一概に「絶対にこの流派がおすすめです!」とは言いにくいのが正直なところです。

そして現実的な事を考えると、

自分の地域(お住まいや学校、職場の近く)にどの流派の教室があるか、

お稽古の曜日、お月謝(個人の先生に習う場合、お月謝以外にも費用が掛かることがあります)

先生との相性などもありますので、

そういった事も考慮し、自分に合った教室を見つける必要があるかと思います。

また、本格的に…というよりは、

気軽に茶道に親しんでみたいという感じであれば、まずはカルチャースクールに通ってみて、

そこで本格的に習ってみたいと思えば、個人の先生に付くこともおすすめです。

 

 

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