茶道のお稽古の際に持参する道具は、茶会や茶事でも使用するもの。
茶道を始めるなら一通りは揃える必要があるものです。
最低限揃えたい道具類を、写真付きでご紹介しましょう。
ちなみに今回の記事は、3部作になっていまして、、
【お点前道具】
茶道の道具の名前は?画像で解説!お点前編
【お客道具】
茶道の道具の名前を写真付きで紹介!お客道具編
【お稽古道具】
茶道の道具の名前を説明します!お稽古道具編
と3つの記事からなっていますので、合わせてご覧ください。
服紗
茶道具を拭い清める際に使用する正方形の布のことです。
凡そ30㎝四方で、三方が縫ってあり、縫い目のない一辺を「わき」といいます。
点前の際には、対角線から三角形におり、さらにそれを半分に折って、
帯に挟み込んで付けておきます。
布地は塩瀬と呼ばれる絹織物です。
色・柄は流派によって異なります。
表千家の場合は、女性は朱色、男性は紫色を使用します。
茶巾
濡れた茶碗を拭く際に使う白い麻布が茶巾です。
30cm × 15cmほどの長方形で、水を含ませてから使用します。
流派によって異なりますが、定められた方法で、5cm角程度に
折りたたみ、点前の前に茶碗に仕組み、その上に茶筅をおきます。
また、水注ぎヤカンの蓋上にも同様に折りたたんだ茶巾を置き、
水を水差しに注ぐ際には、垂れた水を拭うように注ぎ口にあてます。
懐紙
菓子をいただく時に菓子をのせたり、茶碗の飲み口を拭う際に
使う和紙のことです。
男性用は、17.5×20.6 cm程度、
女性用は、14.5×17.5 cm程度の大きさです。
懐石料理をいただく際には、最後に皿や椀を清めるために使いますので
多めに用意しておきましょう。
茶席では、束ねたものを二つ折にして懐に入れて携帯します。
正式には白一色のものを使いますが、様々な意匠が入ったものも
あります。
その年の干支や歌題、動物や花の模様が入ったものなど、
種類は豊富です。
かわいい柄の懐紙なら、お稽古以外でも外出時に持ち歩いても
よいですね。
扇子
茶道では季節に関わらず使用しますが、あおぐ為には使いません。
挨拶の際や掛物を拝見する時にに、閉じた状態で膝前に置いて
「結界」を示します。
茶会では客のみが使用します。
骨が白竹のもの、塗りのものがあります。
流派によって、サイズが異なりますので、必ず、自分の流派のものか
確認して買い求めましょう。
菓子切
主菓子を切って食べる際に使う楊枝のことです。
ステンレス製のものが多く、鞘に入れて保管します。
お菓子をいただく際に使い易いよう、懐紙の間に挟んで持ち歩きます。
服紗はさみ
懐紙や服紗、扇子を入れて携帯するための布製の入れものです。
和服の際は、懐紙、服紗は懐中しますが、
洋服の際は、それらを服紗はさみに入れて携帯します。
数寄屋袋
茶席に持って入る布製の袋です。
服紗はさみ、貴重品やハンカチなどを入れて持ち運びます。
和服の場合は帯の太鼓部分に入れておけば、両手が空くので便利です。
様々な柄のものがあり、お気に入りの布地を使い
自分で製作する方もいます。
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