「茶道が趣味です。」
と自己紹介で聞いたら、
その女性はどんな方であると印象付けられますか?
常識がある方、女性らしい方、行儀が良い方などと、
所作が美しい方なのだろうという印象を持つ方が多いのではないかと思います。
芸能人だと、
お天気おねえさんの松本あゆ美さんや
中谷美紀さんなどが茶道を趣味としているようです。
確かに、
所作が美しい印象が伝わってきますね。
最近、
私が受けた印象は所作の面も大きかったですが、
茶道と関係のある方々にお会いするたびに次第に変わっていきました。
私が新しく持った印象は、
一言で言うと「一日一日を楽しむ心を身につけている方」ということです。
茶道のお稽古をすることで、
日々、様々な知恵を得ます。
その知恵を、日常の生活の中に応用することで、
一見変化の無い日常生活に、様々な変化があるようです。
例えば、友人は、
茶道を通して季節のお花を知ったことがきっかけで、
会社までの間の道やカフェなどでお花を目にすると
花の由来や季節などを
考えたり感じたりするようになって楽しいと話していました。
お花以外にも、お茶碗やお皿などの絵柄や焼き方、
重さなどに興味を持ったり、
掛け軸の字がいつの時代の文字なのか考えたりと様々です。
普段なにげなく過ごしている日常生活ですが、
自分なりに変化を感じて発見を楽しむ女性はとても魅力的に感じました。
このように茶道には、
一般的に多く知られている所作という目に見える美しさと、
感性を豊かにし日々邁進する目に見えない美しさを秘めていると思っています。
こう考えると、
両方を兼ね備えられる茶道を趣味にしている女性はとても魅力的ですね。
“茶道”という言葉は、聴いただけでイメージが沸きやすいので、
所作の美しさをアピールしようと、
就職や転職などで履歴書に書こうかどうか悩んだことがある方がいらっしゃるかと思います。
残念ながら茶道は、
茶道関連のお仕事に就かない場合は
基本的に書いても大きなメリットになることは少ないようです。
現在裏千家では、許状だけでなく、資格も出す取り組みも行っています。
許状は、お点前の種類の名前がついていることが多く、
履歴書に書いてもお茶道の経験者でなければレベルがわかりませんでした。
そういったこともあって資格というものを作ることで
お茶道経験者以外でもレベルがわかるようにしているようです。
どうしても、
お茶道のことを資格覧に書きたいという気持ちがある方は、
許状についてではなく、
資格について書くと効果は高まると思います。
茶道の資格を履歴書に書いても大きなメリットになることは少ないと書きましたが、
茶道を通してどんなことを学び、
生活や仕事、学業などにどのように結びついているのかを書くことは、
とても良いアピールポイントになると思います。
資格欄に書くのでなく、
自分のアピールポイント、
強みや物事に対する姿勢を伝える欄に書くことはとても有効だと思います。
是非挑戦してみてください。
私は、就職活動後に習い始めたので、
書いてはいないですが、
もし以前から習っていたら書いていたと思います。
アナウンサーや、フライトアテンダント志望の方はメリットがありそうですね。
茶道は、所作という目に見える美しさと、
感性を豊かにし日々邁進する目に見えない美しさを秘めていると書きました。
今後は、後者の印象が強まっていくと、
茶道を習い始めようとする女性の範囲も幅広くなるのかなと思いました。
心も身体も美しくいたいですね。
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