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茶道の資格の初級・中級について解説!

茶の湯の世界を極めて行く上で、必要になってくる資格。

 資格なしでは、上のお点前をお稽古することが出来ません。

ここで『資格』という言葉を使っていますが、

正確には許状・免状、又は免許状・相伝免状

などと呼ばれており、表千家では『相伝』、

裏千家では『許状』と呼んでいます。

ただし、裏千家では許状の他に『資格制度』を設けており、

これによってどの習熟度(レベル)に達しているのかを明確にし、

履歴書などに記載した場合に理解を得やすいようにしています。


『裏千家』許状(初級・中級について)

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裏千家では、それぞれの許状に対して、

明確に習熟度を(初級~助教授)の6段階で分けています。

初級

(1~3まで一括申請・随時申請可能)

1.入門(にゅうもん)

茶道の基礎の基礎から学び、割稽古(わりげいこ)を経て、

本格的にお茶を点てる第一段階になります

2.子習(こならい)

前8ヶ条・後8ヶ条、計16ヶ条の習い事で、

茶道の基盤を築くのに最も重要な科目になります

3.茶箱点(ちゃばこだて)

茶箱という箱を使っての点前

 

中級

(随時申請可能)

茶通箱(さつうばこ)

2種類の濃茶を同じ客に点てる、濃茶点前

唐物(からもの)

茶入が中国産の唐物の扱い

台天目(だいてんもく)

天目茶碗を使っての点前

盆点(ぼんだて)

唐物の茶入を盆にのせて扱う点前

和巾点(わきんだて)

名物裂(めいぶぎれ)を使って作られた古帛紗の上に、

袋に入れた中次(なかつぎ)をのせて扱う点前。

 

費用について(裏千家今日庵に支払う金額)

 茶道 道具 茶道具 茶室 割稽古 点前

初級

入門(1,080円)

子習(1,944円)

茶箱点( 3,240円)

 

中級

茶通箱(2,700円)

唐物( 2,700円)

台天目(2,700円)

盆点(2,700円)

和巾点( 3,240円)

〖裏千家ホームページより抜粋 平成26年4月1日改定〗 


『表千家』相伝(初級・中級について)

まずはじめに、表千家は裏千家と違い、

相伝を初級・中級などといった形で分けていません。

ここで、一応初級・中級とレベル分けして書きますが、

あくまで参考程度にして頂けたらと思います。

 

初級

入門(にゅうもん)

茶道の基本となる歩き方、お辞儀の仕方、

そして割稽古などを学ぶことになります。

習事(ならいごと)

習事は『習事8箇条』から構成されています。

茶筅飾(ちゃせんかざり)

濃茶点前で、水指・茶入・茶碗・茶杓のいずれか1品が名物、

又は由緒ある品である場合にする点前。

台飾(だいかざり

天目台を扱って、濃茶を客に出す点前。

組合点(くみあわせだて

建水が名物、又は由緒ある品である場合にする点前。

仕組点(しぐみだて

又の名を『老人点前』と呼び、道具を運ぶ手間を省いた濃茶点前。

長緒(ながお

仕服の紐が非常に長いものを言い、

仕服の紐の扱い、そして平たい茶入れの扱いを稽古します。

盆香合(ぼんこうごう

名物、または由緒ある香合を、盆にのせて扱う炭点前。

花所望(はなしょもう

客に花を生けてもらう式方で、花入れが名物、

又は由緒ある品、あるいは客から花を頂いた場合に行います。

炭所望(すみしょもう

炉の時期に、亭主の所望により客が炭点前をすることです。

 

中級

飾物(かざりもの

飾物は『飾物5箇条』から構成されています。

軸飾

掛物が名物、又は由緒ある場合に行うものです。

壷飾

床へ茶壺を飾る式方です。

茶入飾

茶入が名物、又は由緒ある場合に行うものです。

茶碗飾

茶碗が名物、又は由緒ある場合に行うものです。

茶杓飾

茶杓が名物、又は由緒ある場合に行うものです。

茶通箱(さつうばこ

桐製の箱に2種類のお茶を収め、

それぞれのお茶を客にもてなす点前。

 

費用について

茶道 基礎知識 所作

表千家では、相伝料を表向きに公表していません。

もちろん、ネットなどで『この相伝は、○円』

という情報は出ていますが、

 

あえて公表していないのには、

表千家の意向があってこそで、

 

正確な費用については、

先生に確かめるのが一番ということでしょう。

 

許状代・相伝代の納め方

裏千家、表千家共に、許状代は

師事する先生を通して家元へ納めることになります。

一般的に、熨斗袋に必要な金額を入れ、

表書きの書き方は『御許状代』・『相伝料』などになります。

さらに、先生へのお礼代を必要とする場合、

表書きを『御礼』とし、

『御礼』と書いた下の部分に、

ご自分の名前を書かれるのが一般的かと思われます。

 

しかしながら、やはり先生によって

指示する書き方は違ってくるかと思われます。

 

お礼代の有無や金額、表書きについても、

全てにおいて先生(又は、同じ社中の方)

に確かめるのは必須です。

 

資格としての扱い

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先にお話したように、

裏千家では『資格制度』を設けていますので、

履歴書の資格欄に、【平成○年○月 茶道裏千家 初級取得】

といった様に記載することが出来るかと思います。

 

ただし表千家に関しては、『資格』とはっきり明確にされるのは、

『資格者(表千家講師)』・『表千家教授』の資格を持つ人のみですので、

この資格を持っていない場合は、

資格欄に記載するのは避けた方が無難かもしれません。

 

お茶の世界は、普段の私たちの生活とはかけ離れている部分が多くあり、

分からないことだらけなのが、むしろ当たり前です。

 

しきたりや礼を重んじる世界ですし、茶道独特の決まり事も沢山ありますので、

分からないまま、自分なりに模索して行動するよりも、

 先生に聞いてから行動することが、お茶の世界では大事かと思います。

 

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