さあ!
茶道を習い始めようと思った時に、
まわりの人に相談してみると、
「先生によって値段が異なるので、はっきりとはいえないけど…..」
「費用が払えなくて…..」
といった声を聴きました。
実際、
上級になるまでの費用はどれくらいかかるのか、
最後までとりたいけど、
予算は足りるのか心配なので、
裏千家さんの資格制度について調べてみました。
最初に、
許状と資格の違いについて、
次に許状と資格の関係と費用について伝えていきたいと思います。
【許状と資格って何が違うの?】
裏千家では、
先生から頂く「許状」の他に
一般社団法人裏千家今日庵から発行される
「資格証」というものがありました。
「許状」は、
稽古の各段階(お点前を教わる段階)に
学ぶということを許可する許し状のことをいい、
基本的に先生から頂きます。
例えば、
一番はじめに頂ける許状である“入門”は、
最も基本となるおじぎの仕方から始まり、
割稽古(わりげいこ)
と呼ばれる部分稽古を修得することを
許すという意味で頂けます。
「許状」の他に「免状」という言葉も聞きます。
インターネット上では、
同じように使われていることもありますが、
言葉の定義では「許状」は許可証のことであり、
「免状」は履修証明書のことを言います。
「資格証」は先生を通して、
一般社団法人裏千家今日庵に
資格証の申請を行い得ることができるもので、
お茶道などを行っていない方でもわかりやすいように、
初級・中級・上級(助講師)・
講師・専任講師・助教授といったように分かれていました。
「資格証」ですと、
願書や就職活動の時に明記しても
社会的な理解が得やすくなりますね。
資格証“初級“を頂くためには、
許状の”入門“”小習“”茶箱立“を頂いていることが必要ですが、
もし、許状の”茶箱立“を履歴書に書いたら、
お茶道をしていない方はどれくらいすごいのかよくわからないですね。
資格証は、そういった意味でも便利そうです。
【許状・資格・費用】
一般社団法人裏千家今日庵の公式ホームページから出ている表を載せました。
許状と資格の関係や挨拶料がわかりやすくなっています。
ここで挨拶料というのは、
先生から裏千家今日庵に払われる金額になります。
なので、先生にお支払するときは、
挨拶料+先生へのお礼代を包んでいることが一般的なようです。
先生へのお礼は、
今通っているもしくはこれから通う予定であるお教室によって
ルールがあるかもしれませんので、
周りの方に聞いてみることも良いかもしれません。
多くの場合は、
中級までは挨拶料と同額でそれ以上になると
数倍を払われているようです。
このように、挨拶料だけでも
上級まで取得する場合は、
51,624円かかります。
お礼が同額だった場合は、
103,248円となります。
許状や資格をもらう以外にも、
普段のお稽古の月謝やお茶会などの出費、
茶道具などの購入などもあるかと思いますので、
そういった点も考慮して考える必要がありそうですね。
いきなり、
上級を目指すのではなく、
まずは初級・中級をとってみて
上級について考えるのもいいかもしれないと思いました。
表1 挨拶規定 平成26年4月1日改定(裏千家HPより)
裏千家で上級までとるには、
費用は思った以上にかかることがわかりました。
それくらい本気で向き合えるものかどうか、
もう一度自分の胸に聞いてみようと思います。
また、いろいろ調べていく中で、
費用に関して様々なトラブルもみられたので
そういった点で悩まないように
上手にお稽古場所を選んでこうと思います。
中には、
翡翠流という新しい流派の名前をつくり、
こういった定まっていない料金システムを改善したようなお稽古場所もありました。
銀座にあるのですが、
茶道の先生は、様々な千家の先生がいらっしゃるようです。
どういった目的でお茶道を習いたいかによって、
自分にあったお稽古場所を選ぶことが大切だと感じました。
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